第94回日本感染症学会より
市中肺炎の治療期間は5(~7)日間に短縮可能かもしれない。
軽症から中等症が対象になるだろう。臨床研究でキノロンが使われているものが多い。結果を単純に外挿化できないだろう。
臨床的安定性(Clinical stability)を指標に用いることは有用。
①BT ≦37.8℃
②収縮期血圧≧90mmHg
③脈拍数≦100/min
④呼吸数≦24/min
⑤SpO2≧90%(or PaO2≧60mmHg)
⑥意識レベルがベースラインの状態
Mandell Clin Infect Dis 2007;44:S27
(これらをすべて満たす)
*例外となる疾患
- 黄色ブ菌肺炎(菌血症合併時は4W以上)
- 緑膿菌肺炎
- グラム陰性菌による肺炎
- 非定型肺炎(7-14日間)
- 壊死性肺炎(空洞性病変)3W以上
- 肺化膿症(3W以上)
- 膿胸(4W以上)
- 肺嚢胞内感染
- 敗血症性肺塞栓症
- 肺外合併症(髄膜炎、感染性心内膜炎など)
- まれな病原性微生物(endemic fungiやBurkholderia pseudomalleri)