2020/9/24
Case 1
15 yo
①左肺に境界明瞭、辺縁smoothな多発結節影。
②すりガラス影(reversed hallo sign様に見えたが、スライスによってはhallo sign様)
①肺硬化性血管腫+②COP
②は自然退縮
①硬化性肺胞上皮種
2015年新WHO肺腫瘍分類(第4版)
硬化性肺胞上皮腫(sclerosing pneumocytoma)は以前に硬化性血管腫(sclerosing hemangioma)と呼ばれた中年女性に好発の比較的まれな良性腫瘍。
単発例が多く、多発例は4%程度。以前は血管系腫瘍と考えられていたが肺胞上皮由来の腫瘍であることが明らかとなったため,硬化性肺胞上皮腫と名称が変更された.
病理像は乳頭型,硬化型,充実型,出血型の4型に大別され,一般的にこれらの組織型が複数(3つ以上が多い)混在している。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4602969/
Case 2
3年の経過で増大。sIL-2Rは207と上昇無し。
結節影の内部に気管支透亮像
肺MALTomaの診断
経過観察とした。縮小傾向。
low grade lymphoma。無症状のことが多い、孤立結節影や限局した浸潤影が最も多い。気管支透亮像は約50%に認められる。多発結節・浸潤影は比較的少ない。
HRCT of the lungより
画像の特徴
①多発または孤立結節影*
②ハロサイン
③多発または孤立性浸潤影*
④気管支周囲の分布*
⑤小葉間隔壁の肥厚
⑥緩徐な増大*
⑦胸水
*最もよく見られる所見
教育講演
肥満低換気症候群(OHS)
症例の提示
発熱、肺野の陰影。右下肺野は血管影が乏しいように見えたが読みすぎか。ナックルサインも読みすぎ?D-dimerは上昇していたがエコーではDVTを認めず。剖検で肺動脈に血栓。肺血栓塞栓症による死亡。
発熱の鑑別疾患として忘れてはならない疾患であることを改めて確認。