2017年5月29日月曜日

5月27日COPDフォーラム(福岡)

スパイロメトリ
予後との相関が悪い
肺機能は症状を反映しない
呼吸困難の程度と予後:肺機能より予後によく相関する

2011年GOLD
management:気流閉塞を入れた
例えばCopenhagen研究では予後:D>B>C>Aと予後が入れ変わっていた。

2017年GOLD
予後に反映するもの:息切れ>QOL>気流閉塞
したがって肺機能を除いた。増悪の回数を縦軸に。

今年の秋に日本のガイドラインが発表される(ガイドライン=治療のみを記載、治療+それ以外が入る=document="手引き")

欧米のデータがほとんどで、日本人のデータが乏しい。欧米のガイドラインがどこまで使えるのだろうかという問題。


①COPD治療におけるスパイロの意義と症状観点について
②増悪のリスクと予後
③LABA/LAMAの活用について
③薬剤選択のポイント

①増悪をどの程度正確に評価できるか?(unreported exacerbationの問題)
肺機能を軽視するのはどうだろうか?
前のガイドラインのほうが患者を診るうえで安全なのではないか?
肺機能検査(FEV1)は、一部しか見ていない。例えば動的過膨張を評価していない。
4分割の表をいかに広めるか?
②急性増悪とは
additional therapyがひるような急性の症状増悪と定義
unreported exacerbationの問題。
日本人は増悪が少ないといわれるが、本当にそうなのか?研究なし。
CAT記載についての質問あり:前回のデータを覚えている人は50%程度との報告あり。
前回のデータを見て記入してもらうのがよい。毎日日記のように記録してもらうのもよいのでは。

③CATについて
CATの点数を押し上げている原因を知っておく。身体活動性低下によるマスキング効果を考慮する。
ボーダーライン(例えばCAT 10点前後)の症例は個別に対応する。

④COPD
年間50mlの低下。LABAはLAMAより肺機能低下の抑制効果が持続しにくい(その中でインダカテロールはやや効果が持続する)。
LABA  12週を超えると効果が低下。