2018年3月6日火曜日

ステロイド糖尿病とGLP-1受容体作動薬

15回九州びまん性肺疾患カンファランス
2018/03/03
ステロイド糖尿病の病態と治療について

骨に対する影響
プレドニン 2.5mg/dayの少量でも骨折のリスクはすでに1.5倍。
ステロイドは椎体が障害されやすい
長管骨の障害は比較的軽い
骨密度は正常のことが多い=骨質の異常。
2014年ガイドライン
スコア化
年齢65歳以上=4点。3点以上で治療介入。すなわち高齢者は骨折予防の治療介入が必要。
ステロイド骨粗鬆症のガイドライン
http://jsbmr.umin.jp/guide/pdf/gioguideline.pdf

Cushing症候群より
コルチゾル
脂肪分化→蓄積
脂肪沈着が部位特異的(例えばbuffalo hump)である機序は不明。

最近のトピックス
オステオカルシン(骨形成因子)をknock outするとDM発症。
骨と糖尿病との関連で興味深い

ステロイド糖尿病の発症
必ず発症するわけではない。
投与量より投与日数が発症リスクに関与

90日で60%、300日で92.4%発症。
ステロイドを使ってもDMにならない理由=IRIが多く出るため。

Before dinner, before sleepで高い。

治療
PDN 15-20mg/dayなら
食後高血糖、インスリン抵抗性、グルカゴン分泌亢進
DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬:グルカゴン分泌抑制
GLP-1受容体作動薬が良く効く

PDN 20-40mg/day以上または長期投与ならインスリン