2018年6月12日火曜日

COPDガイドライン講演会


20180607
COPDガイドライン講演会

COPDガイドライン第5
4版との変更点
炎症性疾患という文言が消えた。
NEJM2015;373:111-122.
COPDに至る肺機能の軌跡
最初が低発育の肺。FEV1の減少は大きくないがCOPDになった。
NEJM2016;374:1842-1852.
BAの患者、肺の発育の悪い患者。禁煙すると肺機能の低下は鈍化するが、炎症は続く。
Lancet2017;389:1931
COPDのリスクと併存症の相互作用。
リスクとして肺の発育、不活発→FEV1の低下が大きい。

診断基準は変わらない。
病期分類も変わらない。病期分類は気流閉塞の程度を表す。重症度を示しているのではない。増悪などを加味したものが重症度。
LAMALABA 
POET study
増悪抑制効果。LAMA>LABA
その他の試験
Tio > Indacaterol
まずはLAMA
ICSBAを合併した時に使う。
ICSについて:
WISDOM試験 LAMA/LABA vs LAMA/LABA/ICS
ICSoffにしても増悪は変わらない。しかしFEV140ml低下した。
ICSCOPDの増悪を抑制するというのは、LAMA, LABAが十分に出そろっていない時代のdataだった。今回のガイドラインでは増悪予防のためのICS処方は推奨しない。

呼吸リハについて
呼吸ケアリハ学会ステートメントに準拠

FEV1改善のエビデンスはない点に注意。しかし良くなるというのが呼吸リハ。
VCを改善するというdataはある。)
セルフマネージメント
普段の生活をどうするか
生活習慣を活動的に
Chest 2011;140:331-342.
COPD予後規定因子の中で身体活動性が最強。
身体活動と細胞間の相互作用
Nature Rev Endocrniol 2016;12:504のシェーマ

そのあとパネルディスカッション。各発表者のスライドから製薬メーカのスライドをすべて抜いて発表してもらったら夜遅くまで聴く価値はあったろう。