2018年5月27日
Prevenar 13 Seminar 2018 in Kyusyu
福岡市 ホテルオークラ
高齢者肺炎の診断・治療。予防
琉球大学 藤田教授
成仁肺炎球菌ワクチン接種の意義を考える
福岡大学 藤田教授
誤嚥性肺炎を疑うグラム染色のキーワード
①polymicrobial pattern
②白血球と口腔内扁平上皮が混在
スライド
喀痰の中に菌の塊=プラーク
気道抵抗は気道径の4乗に反比例
COPDと気道感染
インフルエンザ菌 22%、緑膿菌15%、肺炎球菌10%、モラクセラ9%
NEJM 2002;347:465-471.
モラクセラやインフルエンザ菌の定着→別のモラクセラやインフルエンザ菌が感染すると増悪する。
1918スペイン風邪
1957アジア風邪
米国 肺炎球菌、インフルエンザ菌、ブ菌(若い人)
オランダも
肺炎球菌の産生する毒素 ニューモシリンなど。ニューモシリンは細胞に穴をあける。肺胞腔→間質→血管内皮 (菌の移行。血管内に入れば侵襲性感染)
NEJM 1995;332:1280-1284.
血流にのって感染=侵襲性肺炎球菌感染症。
1998 NEJM
ナーシングホームにおける肺炎球菌の集団発生
※St pneumoniae 飛沫感染
小児に肺炎球菌ワクチンを接種すると高齢者の感染も低下
Capita試験
肺炎入院日は1日5万円。14日入院で70万円。
65歳以上の主な死因別死亡率 2014年厚労省
肺炎の死亡率は下がっていない。脳血管障害のみ死亡率が低下している。老衰が増えている。
肺炎球菌は鼻咽頭に常在。保菌
PCV 13
多糖体抗原とキャリアタンパクを結合させる
多糖体抗原 莢膜から
B cell→plasma cell IgG抗体の産生
そのほかにdendritic cell→T cellの経路がある
PPSV23は多糖体抗原のみ
B cellにのみ作用する。6Aをカバーしている。
Lancet Infec Dis 2017 長崎大学熱研内科
ニューモバックスがカバーされている血清型に対して防御効果あり
PPSV 23は接種2回目までのevidenceがある。3回を超えるevidenceとして抗体価の上昇あり=だから予防効果ありとの論文。したがって4回までは接種できる?