2018年7月3日火曜日

Prevenar 13 Seminar 2018 in Kyusyu


2018527
Prevenar 13 Seminar 2018 in Kyusyu
福岡市 ホテルオークラ

高齢者肺炎の診断・治療。予防
琉球大学 藤田教授

成仁肺炎球菌ワクチン接種の意義を考える
福岡大学 藤田教授


誤嚥性肺炎を疑うグラム染色のキーワード
polymicrobial pattern
②白血球と口腔内扁平上皮が混在

スライド
喀痰の中に菌の塊=プラーク

気道抵抗は気道径の4乗に反比例


COPDと気道感染
インフルエンザ菌 22%、緑膿菌15%、肺炎球菌10%、モラクセラ9%

NEJM 2002;347:465-471.
モラクセラやインフルエンザ菌の定着→別のモラクセラやインフルエンザ菌が感染すると増悪する。


1918スペイン風邪

1957アジア風邪
米国 肺炎球菌、インフルエンザ菌、ブ菌(若い人)
オランダも

肺炎球菌の産生する毒素 ニューモシリンなど。ニューモシリンは細胞に穴をあける。肺胞腔→間質→血管内皮 (菌の移行。血管内に入れば侵襲性感染)

NEJM 1995;332:1280-1284.

血流にのって感染=侵襲性肺炎球菌感染症。

1998 NEJM
ナーシングホームにおける肺炎球菌の集団発生
St pneumoniae 飛沫感染


小児に肺炎球菌ワクチンを接種すると高齢者の感染も低下

Capita試験


肺炎入院日は1日5万円。14日入院で70万円。

65歳以上の主な死因別死亡率 2014年厚労省
肺炎の死亡率は下がっていない。脳血管障害のみ死亡率が低下している。老衰が増えている。

肺炎球菌は鼻咽頭に常在。保菌


PCV 13
多糖体抗原とキャリアタンパクを結合させる

多糖体抗原 莢膜から

B cellplasma cell IgG抗体の産生
そのほかにdendritic cellT cellの経路がある

PPSV23は多糖体抗原のみ
B cellにのみ作用する。6Aをカバーしている。

Lancet Infec Dis 2017 長崎大学熱研内科
ニューモバックスがカバーされている血清型に対して防御効果あり

PPSV 23は接種2回目までのevidenceがある。3回を超えるevidenceとして抗体価の上昇あり=だから予防効果ありとの論文。したがって4回までは接種できる?