熊本呼吸器実地診療セミナー
喘息患者の病診連携について
Science & Evidenceで考えるCOPD、ACOの治療戦略
京都大学医学部附属病院 佐藤先生
COPDエラスターゼモデル
カルバコールを入れるとalveolar attachmentが切れる
Chest 2015 May 1
重症喘息に小葉中心性肺気腫病変がみられた
喘息モデルにエラスターゼを加えると気腔が大きくなる
肺気腫病変は細気管支領域から始まる
中国
NEJM
Tioは軽症COPDの経年的呼吸機能低下を抑制する
ESMI study
COPDの致死的合併症は循環器疾患である。
抗コリン薬がなぜ良いか?
Non-neuronal cholinergic system
細胞からアセチルコリン
M3受容体ノックアウトマウスでは喫煙による炎症が起こらない。ヒトではcontroversial
LAMAの抗リモデリング効果
痰が減る(粘液細胞の増殖抑制効果)
インフルエンザ感染の抑制
LAMA
閉塞隅角緑内障では禁忌。しかし開放隅角緑内障の方が頻度は多いので、どちらなのかを調べること。
LAMA+LABAはどうか?
Ach刺激によりβ2受容体の抑制効果がおきる。なのでLABA+LAMAでLABAのタキフィラキシスが改善される。
LAMAはCOPDの増悪抑制効果があるが、LABAを加えても抑制効果は増強しない。
COPDの増悪について
細菌感染で重要なのは、侵襲性インフルエンザ桿菌(NTH)が多いということ。
ICSは気道にバイオフィルムを形成。抗菌薬耐性、繊毛運動を抑制する。
NTHにRV(ライノウイルス)の感染。Rhinoが増える。Rhino→NTHのクリアランスを下げる。
フルチカゾン
Mφの貪食能低下
TB, MACのリスクを上昇
MAIT細胞を低下
その他
レルベア100でも肺炎起きやすい。
Group C
ICSならlow doseを使う。
好酸球性副鼻腔炎
キュバール+シムビコート
肺炎の頻度 LAMA登場毎 1.7-2.4人/yr →0.4人/yr 確実に減っている。