2012年4月20日金曜日

第25回日本呼吸器学会学術講演会4/20

ポートライナーで会場に通っていく気力,体力がないので,会場ど真ん中のホテルに宿泊したが,うーん高いぞ.値段が.しょうがないけど.ついでに会場周辺.夜は人気もなく怖いぞ.コンビニも見つけるのに苦労した.

①ガイドラインセッション 咳嗽
実地臨床に即してガイドラインの改定がなされている.実地臨床からすると,吸入ステロイドが効く病態か=好酸球性気道炎症があるか,そうでないか.治療をいつまで続けるか=予後はどうか,その2点が重要であると思う.アトピー咳嗽や咳喘息の病名がガイドラインに出てくるが,なんだかなー.はっきり言って実地臨床にはいらない病名だぞ.(研究には必要でもね・・).

②基調講演 JC Hogg先生
small airway disease研究の世界的権威であり,現在もなお重要な研究をNEJM等の雑誌に発表されている.

③教育講演3 MAC症の診断と治療
数年の経過で増悪しないものもあり,一方で重症化する症例がある(1/4は悪くならない症例がいるとのこと).昨年度まで勤務していた病院も同じデータである.重症例は菌側の要素のみなのか,宿主側にも要因があるのか?

④ランチョンセミナー6 NPPV-AVAPS

⑤ポスターセッションにて発表
non-HIV-PCPの治療ですけどST合剤12T服用させてます?

⑥シンポジウム5 膠原病とその周辺:診断と治療の新展開
2時間立ち見.最近間質性肺炎関係のセッションは参加者が多い.主催者も会場の広さを考えていいただきたいものである.といっても会場が狭いのでむりか.昔は間質性肺炎というと,高名な病理医が水戸黄門で,呼吸器内科医は脇役であったが,病理,画像,臨床像の知見が集積し,呼吸器科医の役割もそれなりに重要になり,関心も高くなってきたからなのであろう.
個人的に膠原病関連の肺疾患を見る機会が多くなったが,膠原病の疾患ごとに,また肺病変の表現型も多彩で,予後も含めてこの領域はまだまだ分からないことが多い.
⑦イブニングシンポジウム6 ARDS:新たな診断基準と個別化治療戦略