2019年3月14日
Asthma Expert Meeting
重症喘息治療のアップデート
KEIFU study
重症喘息の割合は7.8%
そのうち1/3が日常生活に支障をきたす
CCR3 リガンドはEotaxin
CXCR4 リガンドはSDF-1
SDF-1は骨髄中にEosを留め置く
ステロイドは骨髄にEosを留め置く
2000年 Lancet
Mepoで喀痰のEos↓するも、気道過敏性は変わらなかった。問題点:患者をselectしていない。All comerだった。
Eosの多い症例に限ると効くことがわかった。 Lancet2012;380:651
IgE、IL-5、Eosに対する治療をどう使い分けるか?
すべて適応のない症例は18.8%
オマリズマブ中止可能に関する検討 JACI 2017;140:162
5年投与→半分は増悪なし
Thorax 2017 Oct 6年後中止。無増悪は75.5%
Mepoは中止するとどうなるか。悪化 Lancet
2012
DREAM studyとCOLUMBA studyとの間、1年間薬を中止したら半分ぐらいは抑制した。 JACI 2018
ECRS好酸球性副鼻腔炎について
ECSR合併喘息例にMepoを使うとBAは8割改善。しかしECRSは改善乏しい。
抗IL4/IL13抗体 atopy性皮膚炎に適応あり。肺にEosが行かなくなる。
オマリズマブ 4か月で効果なければ後で効くことはない。
生物学的製剤のケアパスウェイ Eur Resp J 50 2017
Bousquet
開発中の薬剤
好中球系の薬の開発がうまくいってない
TLR9リガンド
CpGDNA
TSLP
Dupilumab
NO、Eosがマーカーになりうる
NO≧25ppb、Eos≧150 どちらも高いと良く効く、どちらか一方が高いのみでも効く。NEJM 2018;378:2486-96.
TSLPはTh0→Th2を抑制。その他Tregの抑制、ILC-2がステロイド抵抗性を獲得
CRTH2 antagonist
TLR9(菌体成分を想定)吸入で投与
TLR7(ウイルス成分を想定)点鼻で投与
非2型炎症に対する薬がない
Eos<150、FeNO<25 2割
Azithromycin Exac,、QOLに対してpositive。Lancet 2017;390:659.
シグナル阻害薬
GATA-3
JAC-キナーゼファミリー
PI3K
c-kit イマチニブなど
労災病院の症例
IgE↑、Eos↑、FeNO↑
2型炎症優位な症例
オマリズマブで効果不十分→Mepoでsteroid off可能となった。
玉名中央病院の症例
オマリズマブ→投与量を減らしたら増悪。投与設計を十分に。
熊本のデータ
効果判定の定義が曖昧
ACTが良い?
座長のコメント
一回でも好酸球の多い症例に抗IL-5抗体を投与したら、効かなかった。
いつ測定しても好酸球が多い症例に抗IL-5抗体を投与したら良く効いた。
その他
オランダでの処方箋データからの重症喘息患者の調査
JACI 2015;135:896-902.