N Engl J Med 2012;366:2055-64.
背景
リコンビナントヒト活性化プロテインC (drotecan α (activated)) (DrotAA)のseptic shock患者に対する治療効果については,対立する報告がある.
方法
多い施設共同無作為二重盲検比較試験.
1697名の感染,全身性炎症とショック状態にある患者で,4時間で閾値以上の輸液,昇圧剤が使用されている患者.
DrotAA (at a dose of 24 μg per kilogram of body weight per hour),
またはプラセボを96時間投与.
プライマリアウトカムはrandomizationのあと28日の全死亡.
結果
DrotAA群 846名中223名(26.4%)
プラセボ群 834名中202名(24.2%) が死亡.
(DrotAA群のRR 1.09; 95% CI, 0.92 to 1.28; P=0.31 )
DrotAA群 842名中287名(34.1%)
プラセボ群 822名中269名(32.7%) が死亡.
(DrotAA群のRR 1.04; 95% CI, 0.90 to 1.19; P=0.56 )
28日死亡:
DrotAA群 98名中342名(28.7%)
プラセボ群 102名中331名(30.8%) が死亡.
(DrotAA群のrisk ratio 0.93; 95% CI, 0.74 to 1.17; P=0.54)
septic shock患者においてDrotAA群はプラセボ群と比較して,28日死亡,90日死亡のいずれも有意に減少させなかった.