55歳男性,右下葉原発のNSCLC (Ad).左視床,右大脳半球皮質下白質.脳転移あり,転移性病変の切除困難なため,35Gyまで全脳照射を行い,定位放射線治療の追加を行った.3コースのCBDCA+PTX投与を行い,術後2コース追加.p-T2aNoM1b.非喫煙者であったため,EGFR mutationを調べたところexon 19 deletionが認められた.
MGHにおける肺腺癌の遺伝子変異
EGFR mutaiton 15%
kras mutation 30%
非喫煙者を対象とするとEGFR mutationは30%,その次がEML4-ALK transloation (kras mutaitonはまれ)
経過
right lower lobectomyから9か月後,両側肺に転移出現.EGFR-TKI投与開始.2年間服用を続けたが,再発.その際検体を再度採取しており,
T790M mutation
更にa mutation in the tumor-suppressor gene TP53 (524G→A [R175H])を認めた.
抗EGFR耐性メカニズムを有する薬剤の治験にentry.一定の効果あり.最初の診断から4.5年後に死亡.
discussionのなかで
術後のadjuvant 療法としてEGFR-TKIを使用することに関する研究として,controversial.national trial(NCT00567359)を走らせている.(最初に標準的術後化学療法を行い,その後2年間EGFR-TKIを投与する.)