5月に開かれた第26回日本アレルギー学会春季臨床大会(5月9日ー5月11日,京都国際会館)で,もっとも感銘を受けたのは理化学研究所 高橋先生の講演だった.(招請講演10 「iPS細胞の臨床応用」)
加齢黄斑変性症に対する世界初のiPS細胞を利用した網膜色素細胞移植の臨床試験が,今年の夏にも始まるとのこと.現在は「手作りのF1カーをつくっているような状況」であり,今後iPSを臨床治療として使えるようにするためには,安全性,細胞の品質管理などの問題をクリアしなければならない.そのためのシステム作りも同時に行い成功させていることに驚いた.
他でほぼ同じような内容の講演をされており,youtubeにupされているのでリンクを張り付けておく.
https://www.youtube.com/watch?v=Rv1boFxc1nE
昨日,STAP細胞関連の問題がこの臨床研究に影響を及ぼしかねないかのような報道があった.静かな環境で着実に臨床研究が進むことを期待したい.