2012年9月28日金曜日

第369回熊本チェストカンファレンス例会

9月27日熊本大学にて.

●熊本赤十字病院
15歳.
伝染性単核球症follow up中の血球減少あり.SpO2低下で胸部X線撮影.咳嗽,喀痰などの自覚症状なし
左下葉外側優位のair space consolidation.左下葉胸膜直下の浸潤影,小葉間隔壁肥厚(わずか).
広義間質を主体とした病変?
lymohoproliferative disorder,COPなどを考えるが,TBLB, BALでは診断がつかず,VATSにてaspergillus症と診断.
EBウイルス関連血球貪食症候群(EBVAHS)に伴ったaspergillosis.
EB virus感染は通常B cellに起こるが,BVAHSではT/NK cellに感染.T細胞のクローナルな増殖→cytokine storm→重症化.

●熊本再春荘病院
右上葉の空洞性病変.
壁不整あり.内部にはfungas ball? 
→NSCLC (Sq)
ひねりがなくてちょっと残念.

ミニレクチャーは公立玉名中央病院 野村先生
分子標的治療薬:イレッサから学んだこと というタイトル.