2014年6月6日金曜日

6月5日第11回熊本喘息・咳嗽研究会

ANAクラウンプラザ熊本ニュースカイ

教育講演:喘息の診断における呼気ガスNO、パルスオキシメータ、血液ガス分析の有用性
熊本大学大学院呼吸器内科学  藤井先生
特別講演:成人喘息患者の自覚症状と気道炎症の関係
福井大学医学部病態制御医学講座内科学 石塚全先生

eNO測定の意義
・ICSの用量調節,アドヒアランスを判断する上での参考
・慢性咳嗽に対してステロイドを使用するか否かの判断材料
・COPDにおいてICS(/LABA)を使用するか否かの判断材料

ICSを使用してもeNOが高い症例があり,eNO guidedの治療は,ステロイドを多く使用してしまう可能性がある.

大学生にeNOを測定.夜間の咳嗽を訴える女性の20%程度がNO上昇.⇒若い女性の場合の咳嗽は(咳)喘息でない可能性が高い.

好酸球性副鼻腔炎の特徴
両側篩骨洞優位の病変,鼻茸など
eNOが高い.

Lebrikizumab(ヒト化抗IL-13抗体)
periostin high症例で効果あり.
Mepolizumab(ヒト化抗IL-5抗体)
アトピー型,鼻茸,末梢血好酸球増多,肺機能がそこそこ悪い症例に効果

顆粒球・単球吸着療法
UCの寛解導入に用いられる治療.喘息患者で行った.⇒効果あり?それともプラセボ効果?