2020年10月20日火曜日

ノロウイルス

 1本鎖RNAウイルス エンベロープ無し

7つのgenogroup  GI, GII,GIVが人に感染。GII.4がヒトヒト感染をおこしやすい。

アウトブレイクの報告 1968年 米国 小学校で。


2歳未満重症化しやすい。

不顕性感染あり。


伝播のパターン

Foodborne transmission

Nosocomial transmission

院内アウトブレイクのほとんどは有症状者由来である。

症状消失しても数週間はウイルス排出が続く。

免疫不全患者においてウイイルス感染の持続、ウイルスの排出が続く。感染のreservoirとなりうる。


日本 2018年 食中毒   17282件の報告

ノロウイルス 49%     9000人

(キャンピロバクター 31.8%、ウエルシュ菌  13.4%)

ノロウイルス感染の原因 

2枚貝の食中毒は少ない、調理者が原因であることが多い。

集団発生施設 保育所が多い。


これまでのアウトブレイクの報告から

換気の重要性(5.6回/hrのフロアは1日のみの発生、0.7回/hrのフロアは6日以上発生が続いた。


北海道大学病院からの報告

隔離が早いほどアウトブレイクが縮小できる

胃腸炎を発症した日に個室隔離  集団感染0%

発症翌日に個室隔離                  集団感染9.1%

発症翌々日に個室隔離               集団感染40%

発症3日目以降に個室隔離            全例で入院制限

適切な検査と早期介入が重要


食品:85-90℃で90秒以上加熱

調理従事者の手洗い:流水・石鹸による手洗いを食品に触れる前や用便後などは2回。


ワクチン phase II

インフルエンザワクチンの様に変異株が生じると、作り変える必要がある。