2020年10月28日水曜日

ICD講習会 真菌感染症

 2020年10月10日

CPPA 慢性進行性肺アスペルギルス症  

既存肺病変の存在

全身消耗性疾患

IPA

halo sign 周囲のすりガラスは出血巣

air crescent sign: lung ballは肺の壊死組織。菌球ではない。

好中球減少 halo sign→ 回復 air crescent sign


IPA アスペル抗原の感度低い?

骨髄移植後ドナー定着後もアスペルギルス症のリスクがある。


症例提示

COPDがbaseにあり細菌性肺炎にて入院。ステロイドを短期使用。

抗菌薬にて右肺野の陰影は改善するも、左肺に陰影出現。血清アスペルギルス抗原陰性、B-Dグルカン高値。アスペルギルス抗原検査はBALF検体の方が感度が高い?

このように好中球の減少していない症例でもIPAがおこりうる。

Flu感染後にIPA発症した症例もある。 


ムーコル症

血管侵襲が強いので急速に進行する。Rversed halo signも特徴。

画像上アスペルギルス症と区別つかない。

第一選択 アンビゾーム 5-10mg/kg/day(少し多い量)。漸増はだめ。その他ポサコナゾール。


クリプトコッカス髄膜炎

血管と脳の間で増える。クモ膜下腔からウィルヒョウロビン腔を伝って進展。脳実質を圧排。病理学的に脳炎ではない。