Demons-Meigs syndrome
UpToDateより
Ovarian fibromaとascitis and/or pleural effusionの合併.水の貯留はVEGF様物質の関与が示唆されている.VEGFは毛細血管の透過性を亢進させる.
血清CA125の上昇がみられるcaseがある.
Ovarian fibromaの最も一般的な治療は片側のsalpingo-oophorectomy(卵管卵巣摘除術).Opeにより胸水・腹水は消失する.
Pseudo-Meigs syndrome
Fibromaやfibroma-likeのmass / tumorではない卵巣腫瘍に胸水や腹水を伴ったもの.たとえばleiomyoma, struma ovarii,mucinous cystadenoma,
teratoma,悪性腫瘍の卵巣転移(特に大腸―直腸がん)
MGH
Case18-2016: A 52Year-Old Woman with a
Pleural EffusionCancer screening目的で行った乳房MRIにて偶然発見されたwaxing and waning pleural effusion右側胸水で,少量.胸水採取はできず.その後骨盤内腫瘍が発見された.Opeを行い,ovarian fibromaと診断された.
Demons-Meigs syndrome
1887年Demonsが,様々な良性卵巣腫瘍と胸水の増加との関連を初めて報告した.この症候群の詳細をより洗練したものがMeigsらのovarian fibromaに胸水(通常片側で,右胸水が多い)と骨盤内のfluidまたは腹水を伴った7症例の報告である.Ovarian fibromaのわずか1-2%がDemons-Meigs syndromeを呈する.
CA125がしばしば上昇するため,癌との鑑別が難しくなる.Ovarian massの摘出により胸水貯留は永久的に改善する.
exudateなのかtransudateなのか?
UpToDateではexudateに分類されているが,実は胸水の性状の報告は非常に少ないようだ.⇒http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26656338
2015年の報告.454論文,541症例を検討した.
この報告によるとLight's criteriaを使用した報告はわずか7例で,6例がexudateであったとのこと.蛋白濃度>3.0以上がexudateとする基準を用いれば88.8% (80/90)がexudate.