2019年10月7日月曜日

2019年3月14日 Asthma Expert Meeting


2019314
Asthma Expert Meeting

重症喘息治療のアップデート
KEIFU study  
重症喘息の割合は7.8%
そのうち1/3が日常生活に支障をきたす

CCR3 リガンドはEotaxin
CXCR4 リガンドはSDF-1
SDF-1は骨髄中にEosを留め置く
ステロイドは骨髄にEosを留め置く

2000 Lancet
Mepoで喀痰のEos↓するも、気道過敏性は変わらなかった。問題点:患者をselectしていない。All comerだった。
Eosの多い症例に限ると効くことがわかった。 Lancet2012;380:651


IgEIL-5Eosに対する治療をどう使い分けるか?
すべて適応のない症例は18.8
オマリズマブ中止可能に関する検討 JACI 2017;140:162
5年投与→半分は増悪なし
Thorax 2017 Oct 6年後中止。無増悪は75.5%
Mepoは中止するとどうなるか。悪化 Lancet 2012
DREAM studyCOLUMBA studyとの間、1年間薬を中止したら半分ぐらいは抑制した。 JACI 2018

ECRS好酸球性副鼻腔炎について
ECSR合併喘息例にMepoを使うとBA8割改善。しかしECRSは改善乏しい。

IL4/IL13抗体  atopy性皮膚炎に適応あり。肺にEosが行かなくなる。
オマリズマブ 4か月で効果なければ後で効くことはない。
生物学的製剤のケアパスウェイ  Eur Resp J 50 2017 Bousquet

開発中の薬剤
好中球系の薬の開発がうまくいってない
TLR9リガンド
CpGDNA
TSLP

Dupilumab
NOEosがマーカーになりうる
NO25ppbEos150 どちらも高いと良く効く、どちらか一方が高いのみでも効く。NEJM 2018;378:2486-96.

TSLPTh0Th2を抑制。その他Tregの抑制、ILC-2がステロイド抵抗性を獲得

CRTH2 antagonist

TLR9(菌体成分を想定)吸入で投与
TLR7(ウイルス成分を想定)点鼻で投与

2型炎症に対する薬がない
Eos<150FeNO<25 2
Azithromycin  Exac,QOLに対してpositiveLancet 2017;390:659.

シグナル阻害薬
GATA-3
JAC-キナーゼファミリー
PI3K
c-kit イマチニブなど


労災病院の症例
IgE↑、Eos↑、FeNO
2型炎症優位な症例
オマリズマブで効果不十分→Meposteroid off可能となった。

玉名中央病院の症例
オマリズマブ→投与量を減らしたら増悪。投与設計を十分に。

熊本のデータ
効果判定の定義が曖昧
ACTが良い?

座長のコメント
一回でも好酸球の多い症例に抗IL-5抗体を投与したら、効かなかった。
いつ測定しても好酸球が多い症例に抗IL-5抗体を投与したら良く効いた。

その他
オランダでの処方箋データからの重症喘息患者の調査
JACI 2015;135:896-902.