2019年10月24日木曜日

第421回熊本チェストカンファレンス

Case 44yo male
胸部異常陰影。CTにて両側肺野に粒状影。4年後にBF、7年後にVATS下肺生検。
BF:
気管支の血管怒張、BALFにてLy上昇(55.3%)、CD4/8 2.51
採血ではACEの上昇や、sIL-2Rの上昇無し。Gaシンチ異常集積無し。

CT 縦隔条件にて輝度の高い小さな石灰化。

肺生検組織では病変部位に骨組織を認め、肺骨化症と診断。

肺骨化症(樹枝状肺骨形成:dendriform pulmonary ossification)
1856 年に Luschka によって初めて報告。肺組織に異所性の骨化巣を生じるまれな疾患。
組織によっ て「結節性肺骨形成」と「樹枝状肺骨形成」に分けられ, それぞれに特発性と続発性の症例がある。(日本呼吸器学会誌)
http://www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/ajrs/002030264j.pdf

その他myelomaの症例、甲状腺癌の肺転移とGISTの衝突癌。
myelomaとplasmacytomaの鑑別は、多臓器の障害の有無を考慮。