2019年10月24日木曜日

第429回熊本チェストカンファレンス

2019年5月23日
Case1
68 yo M
主訴は発熱、右胸痛、呼吸困難、血痰
右痛みは持続痛、チクチク刺されるような痛み。呼吸、圧迫により増強。
TAZ/PIPC投与開始するも、右下肺野の陰影は増悪。rt S4, S8-S10、中葉には結節影。
SpO2 97%(O2 3L/min NC下)
current smoker
既往歴:高血圧、狭心症。抗凝固薬や抗血小板薬の処方無し。
BFにてrtB4、rtB5bより出血あり。細菌培養(-)、
心エコー右室拡大無し、DVTなし。
診断は肺塞栓症、出血性肺梗塞(その後膿胸を併発)
ナックルサイン 感度15%、特異度89%、ハンプトンズハンプ 感度15%、特異度99%



Case2
69 yo M
主訴は乾性咳嗽。ICSやOCSでも効果乏しい。胸部画像:洋館胸膜に粒状影、気管支壁肥厚、小葉間隔壁肥厚。BF 多発白色隆起性病変。左優位、中枢側優位。
PET/CT pancreas頭部にuptake、DUPAN2 1600U/ml、CA19-9 1.0U/ml。最終的にpanc. ca.と診断。肺GGO→低分化型腺癌、acinar、TTF-1陰性、Napsin A陰性。最終的にpanc. ca. stage IV、multiple liver meta、PLCと診断した。
panc. ca.のdistant meta.は、①liver、②lung 
画像上GGOをきたす場合の機序はlepidic growth、粘液産生など。
http://www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/048040298j.pdf